Archive for the 'イベント案内と活動報告' Category
毎年恒例となっております夏のスペシャル科学体験イベントですが、今年も無事に開催することができました。5種類の巨大実験ショーと10種類のチャレンジ!プチ科学工作など、多くのご来館いただいた方々に参加していただきました。その様子を写真やスライドショーでお伝えしたいと思います。ぜひ、ご覧ください。
開催日:平成23年8月12日(金)~14日(日)
●巨大実験ショー(スライドショー,BGMあり,1分35秒,5.6MB)
●チャレンジ!プチ科学工作
今年度の当館での博物館実習は、8月30日~9月13日に行われています。
博物館学芸員の表の仕事からウラ(!)の仕事まで、様々な業務について、6人の学生がチャレンジしています。
そんな彼らの実習風景のうち、サイエンスショーの様子をちょっとだけご紹介しましょう。
短い準備期間ながら、それぞれが自分の担当の実験を、しっかりとこなしてくれました。
先週と今週、二回に分けて行ったのですが、お客さんの層も異なり、ずいぶん違う
雰囲気に。それでも二回とも、平日にもかかわらずお客さんに恵まれ、それぞれ盛り上がって
楽しい実験ショーになりました。
ご覧頂いた方、ありがとうございます☆
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博物館実習は、あと最終日を残すのみとなりました。
最終日の課題は、各々が大学などで学んできた事などを生かし、「独自の企画展プラン」
を提案してくれます。 二週間、実習生として館の業務に関わってきた経験も踏まえて、
いったいどんなプレゼンをしてくれるのか、期待しています☆
(博物館実習担当 いのうえ)
7月23日(土)と24(日)に開催された博物館講座の科学実験教室「ふわふわ!でっかい!ジャンボシャボン玉をつくろう」の様子をお伝えします。
天候にも恵まれ、多くの参加者でにぎわいました。
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まずは、スペシャルシャボン液を作りました。
割合は、食器洗い用洗剤:洗たくのり:お水=1:5:10です。食器洗い用洗剤は、成分が界面活性剤40%以上のものを選びます。お水は、蒸留水や1日以上汲み置きしておいたものなどを使用します。
ストローでシャボン玉をつくると枠が小さいので、小さいシャボン玉ができます。
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針金ハンガーで作った枠は大きいので大きなシャボン玉ができます。
針金ハンガーで作った枠にモールを巻きつけるとシャボン液がたくさんつきます。
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大きなシャボン玉へ上手に息を吹き込むと、大きなシャボン玉の中に小さなシャボン玉ができます。
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シャボン玉は、いろいろな色がしま模様になっています。そして、ゆらゆらぐるぐると色が変わったり動いたりしています。しばらくすると、膜が薄くなり色がなくなります。この後にシャボン玉は割れてしまいます。
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シャボン玉を水鉄砲で撃つとどうなるかというと、シャボン玉が割れることもあるし、シャボン玉を水が突き抜けることもあります。
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この他、シャボン玉に関する様々な実験を行い、シャボン玉の科学について楽しく学びました。最後は、さらに大きなシャボン玉を作りました。受講者の皆さんは、夏のよい思い出の一つになったのではないかと思います。
8月6日(土)に行われた友の会科学クラブの8月例会の様子をレポートします。
10:00~12:30と13:30~16:00の計2回(定員20名/回)開催され、活気のある例会となりました。
今回のテーマは、「環境」です。まず、ペットボトルなどのプラスチックごみの処理や資源としてリサイクルされている現状について学びました。
次は、プロペラ船の製作です。
その前に、プロペラ船について少し詳しくお話しすると、プロペラ船は、水深が浅く、水生植物が生い茂るなど、水中でスクリューが使えない条件下で性能を発揮します。日本では、和歌山県の熊野川でのプロペラ船が有名で、ウォータージェット船ができるまで、じっさいに運行していました。この講座では、簡単な実験や工作でプロペラ船を作り、どのような走行をするのかを知ることも目的の一つです。
まず、動力部の製作です。
つづいて、本船の製作です。
船尾にある串とプラスチック板で作った舵によって、直進させることができます。
風や波の影響を受けずに、どのプロペラ船が速くゴールできるでしょうか。
友の会科学クラブ員のみなさま、暑い中お疲れさまでした。この後も時間がある方は科学工作室に残って、船体の空気抵抗を小さくしたり、舵を改良したりして熱心に工作しました。
以上でレポートは終わりです。
今年度から始まった、天文分野の新博物館講座「天文教室」のうち、2講座が夏休みん中に行われました。
■天文教室「星座早見盤を使いこなそう」 7/30(土)
「星座早見盤の使い方を知ってたら、今見えている星や星座の名前を調べられるのに…。」
そんな思いを持っていた人、けっこう多いのかもしれません。
この講座は、まさにそんな人たち向けに、星座早見盤の使い方を初歩から学び、実際に使いこなすための実践練習となることを目指しました。
早見盤の使い方を練習するには、本物の夜空以上に、日時や観測場所などを自由自在に変化させることができるプラネタリウムが便利です。講座では、手元の早見盤で星の動きを予想し、それをプラネタリウムの星空で確かめながら、夜空を楽しむ“予行練習”を行いました。皆さん、ちゃんと見事に、手のひらの小さなプラネタリウム(←星座早見盤のこと^^)を使いこなしてくれていましたよ。
実際、参加者の方からも
「実際の星空を見るのが楽しみになりました。」
「キャンプで楽しめそうです」
といった声から、はたまた
「40年生きてきて、星空がわかりました。得した気分です。」
「世界が変わって見えた」
など、壮大な(!)コメントまで、様々なメッセージをいただきました。
((アンケートの感想より))
やっぱり、星や星座の名前が分かると夜空を見ることがグッと楽しくなりますよね。参加者の皆さんが、今後より星空や宇宙を身近に感じることができるようになることを、願ってやみません☆
■天文教室「手作り望遠鏡を作ろう」8/6(土)
こちらは、今年初めての実施となった講座です。
できるだけ多くの人に参加してもらえるよう、あらかじめ定員を多めに設定したつもりだったのですが、なんと定員の倍以上の応募がありました。夏休みの自由研究として取り組もう、という子も多かったようです。(抽選に漏れてしまった方、本当に申し訳ありません。)
望遠鏡自作キットとして使用したのは、オルビィス社のコルキット「スピカ」というもの。このジャンルでは、古くから実績のある定番の商品です。
35倍の倍率もさることながら、色収差にも配慮されたレンズや、オプションとしての追加接眼レンズの充実など、入門用としては非常に充実した優れものなのです。
講座では、みんなで1ステップずつ望遠鏡を組み立て、ボンドを乾かす時間を利用して望遠鏡の原理もちょっと学びました。そして、完成した望遠鏡を携えて、いざ屋上へ。
博物館から見える山の上の鉄塔などを使って、ピントを合わせる練習などを行いました。そして、時間に余裕のある人たちは、少し延長して星の観察を行い… なんと土星の輪も見ることができました!!
今の季節、土星は日没後間もなく西の空に沈んでしまい、なかなか観察するのは難しいのですが、この日、遅くまで残っていた人は、本当にラッキーでした。。
子どもたちが自分自身で工作した手作り望遠鏡で、400年前のガリレオよりも遥かによく見える本格的な天体観測ができてしまうということで、みなさんにとても喜んでもらえたようです♪
アンケートに書いていただいた感想では、
「虫めがね2つで望遠鏡ができるのもびっくりしました。」
など、シンプルな原理に触れて、望遠鏡を身近に感じてくれた人も多かったようです。また工作に挑戦してくれた子からは、「自分1人でも、天体望遠鏡を作れたのがとてもおもしろかったです。」との声も。
遅くまで観測を行っていた人からは、やはりいとおしいくらいちっちゃい^^;土星の姿が印象的だったようです。また、中には保護者の方からのコメントで「子供以上に楽しみました。」というものも。
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これらの講座・イベントを通して、夜空を眺めたり、星や宇宙のことに思いを馳せたりして楽しむ仲間が増えたことを、実感しました。
プラネタリウム投影も含め、天文分野の講座やイベントはまだまだ発展途上ではありますが、これからさらに充実目指して頑張っていきたいと思います☆
(企画 井上)