博物館講座 天文教室 

8月 10
Posted by kahakun Filed in イベント案内と活動報告, お知らせ

今年度から始まった、天文分野の新博物館講座「天文教室」のうち、2講座が夏休みん中に行われました。

■天文教室「星座早見盤を使いこなそう」 7/30(土)

「星座早見盤の使い方を知ってたら、今見えている星や星座の名前を調べられるのに…。」
そんな思いを持っていた人、けっこう多いのかもしれません。

この講座は、まさにそんな人たち向けに、星座早見盤の使い方を初歩から学び、実際に使いこなすための実践練習となることを目指しました。

早見盤の使い方を練習するには、本物の夜空以上に、日時や観測場所などを自由自在に変化させることができるプラネタリウムが便利です。講座では、手元の早見盤で星の動きを予想し、それをプラネタリウムの星空で確かめながら、夜空を楽しむ“予行練習”を行いました。皆さん、ちゃんと見事に、手のひらの小さなプラネタリウム(←星座早見盤のこと^^)を使いこなしてくれていましたよ。

実際、参加者の方からも
「実際の星空を見るのが楽しみになりました。」
「キャンプで楽しめそうです」
といった声から、はたまた
「40年生きてきて、星空がわかりました。得した気分です。」
「世界が変わって見えた」
など、壮大な(!)コメントまで、様々なメッセージをいただきました。
((アンケートの感想より))

やっぱり、星や星座の名前が分かると夜空を見ることがグッと楽しくなりますよね。参加者の皆さんが、今後より星空や宇宙を身近に感じることができるようになることを、願ってやみません☆

■天文教室「手作り望遠鏡を作ろう」8/6(土)
こちらは、今年初めての実施となった講座です。
できるだけ多くの人に参加してもらえるよう、あらかじめ定員を多めに設定したつもりだったのですが、なんと定員の倍以上の応募がありました。夏休みの自由研究として取り組もう、という子も多かったようです。(抽選に漏れてしまった方、本当に申し訳ありません。)

望遠鏡自作キットとして使用したのは、オルビィス社のコルキット「スピカ」というもの。このジャンルでは、古くから実績のある定番の商品です。
35倍の倍率もさることながら、色収差にも配慮されたレンズや、オプションとしての追加接眼レンズの充実など、入門用としては非常に充実した優れものなのです。

講座では、みんなで1ステップずつ望遠鏡を組み立て、ボンドを乾かす時間を利用して望遠鏡の原理もちょっと学びました。そして、完成した望遠鏡を携えて、いざ屋上へ。

博物館から見える山の上の鉄塔などを使って、ピントを合わせる練習などを行いました。そして、時間に余裕のある人たちは、少し延長して星の観察を行い… なんと土星の輪も見ることができました!!

今の季節、土星は日没後間もなく西の空に沈んでしまい、なかなか観察するのは難しいのですが、この日、遅くまで残っていた人は、本当にラッキーでした。。

子どもたちが自分自身で工作した手作り望遠鏡で、400年前のガリレオよりも遥かによく見える本格的な天体観測ができてしまうということで、みなさんにとても喜んでもらえたようです♪

アンケートに書いていただいた感想では、
「虫めがね2つで望遠鏡ができるのもびっくりしました。」
など、シンプルな原理に触れて、望遠鏡を身近に感じてくれた人も多かったようです。また工作に挑戦してくれた子からは、「自分1人でも、天体望遠鏡を作れたのがとてもおもしろかったです。」との声も。

遅くまで観測を行っていた人からは、やはりいとおしいくらいちっちゃい^^;土星の姿が印象的だったようです。また、中には保護者の方からのコメントで「子供以上に楽しみました。」というものも。

・ ☆  ・  ☆  ・  ☆  ・  ☆  ・  ☆  ・  

これらの講座・イベントを通して、夜空を眺めたり、星や宇宙のことに思いを馳せたりして楽しむ仲間が増えたことを、実感しました。

プラネタリウム投影も含め、天文分野の講座やイベントはまだまだ発展途上ではありますが、これからさらに充実目指して頑張っていきたいと思います☆

(企画 井上)

夏の特別展 ドキドキ体感ミュージアム「スリラー博士の恐怖の実験室」オープニングセレモニーより ―7月9日―

7月 15
Posted by gakugei Filed in お知らせ, 特別展・企画展・巡回展
夏の特別展がはじまりました。

多くの来場者が見守る中、オープニングセレモニーが行われました。

その様子をレポートしてみたいと思います。

エントランスホール入口では、開館前から行列ができました。 

開館前から入館を待つ人々

開館前から入館を待つ人々

そしてオープニングセレモニーが開会しました。

有馬朗人名誉館長が主催者挨拶を行いました。

主催者挨拶1

主催者挨拶(スロープから撮影)

主催者挨拶2

主催者挨拶(正面より撮影)

テープカットの後、当館学芸員による特別展の見どころ紹介が行われました。

見どころ紹介中にエントランスホール4階からスリラー博士が登場。

スリラー博士登場

スリラー博士登場

巨大風船を割ると中から白色の種模型が回転しながら落ちてきました。

巨大風船を割るスリラー博士

巨大風船を割るスリラー博士

回転しながら落下する種模型

回転しながら落下する種模型

この種模型は来場者の皆さんへのプレゼントでもあり、実は、後で紹介する特別展内の「虹をつくる実験室」ゾーンで使うアイテムでもあるのです。

無事にオープニングセレモニーが終わり、いよいよ企画展示室入場です。

わくわくしながら入室を待つ人々

わくわくしながら入室を待つ人々

 企画展示室に入場し、「暗闇の廊下」ゾーンを通り抜けると「影の実験室」ゾーンがあります。

「影の実験室」ゾーンでは、床面に照射された赤色と白色の映像の上を人が通ると、追いかけるように映像が変化します。

「影の実験室」

「影の実験室」

 こちらは先ほど少しお話しした「虹をつくる実験室」です。

手を振ると、指の数が増えてみえ、しばらくすると赤色や青色や緑色(光の三原色)になります。オープニングセレモニーで来場者の皆さんへプレゼントいたしました種模型はこのゾーンで使用します。白色の種模型は回転するとカラフルな色がついてみえます。

「虹をつくる実験室」

「虹をつくる実験室」

8月12日~14日のお盆期間中にはイベント「スリラー博士の恐怖の実験ショー」があります。また、開催期間中のサイエンスショーでは、スリラー博士も登場する「五感」をテーマとしたオモシロ科学実験を行っています。ぜひ、今年の夏は、愛媛県総合科学博物館で科学の不思議を体感しましょう。

つづく

インターンシップ(新居浜工業高校 第一期)

7月 10
Posted by kahakun Filed in イベント案内と活動報告, お知らせ

博物館エントランスホールの笹に、今年もいろんな願い事が寄せられました。

色とりどりの短冊でいっぱいに!

 

短冊に書かれていた願い事は、ちょっと変わった面白いものや、なんだかほのぼのとした素敵なものなど、さまざま。
そのうちのほんの一部だけですが、ちょっと紹介しましょう。

左)「がっきゅういいんに なれますように」 右)「おとうとが なかないように」 

右側のお願い事は、もしかしたら特別展に遊びに来てくれたお姉ちゃんが、怖くて泣いてしまいそうな弟を気遣って書いてくれたのかな。。 やさしいお姉ちゃんの願い、ちゃんと通じたか、気になるところです^^。

そして左側も、応援したくなりますねー。 学級委員になるという目標、願い続けて、努力を続けていけばきっと叶うはず! ぜひ頑張ってください。



七夕も過ぎて、短冊でいっぱいになっていた笹も役目を終えました。
それと代わるようなタイミングで、新たに展示棟3Fの科学技術館入口に加わった展示物があります。
相変わらず大人気の小惑星探査機「はやぶさ」の冒険について、絵日記風に書かれた「はやぶさ君の冒険日誌」の大型パネルです。 

はやぶさ君の冒険日誌

このパネルを貼ってくれたのは、7月6日・7日に職場体験で来てくれていた、川東中学校の6名の生徒の皆さん! 大きなサイズで、まっすぐきれいに貼るのも難しいこれらのパネルを、見事に、こんなきれいに展示してくれました。さっそく多くの注目を集めているようで、中にはすべてのパネルを一気に読んでいく人も。。

絵本のような、気軽に親しめる雰囲気ながら、本格的につづられたはやぶさの旅路は、かなり読み応えがあります。このパネル、今年の夏休み期間中はずっとこの三階展示室の入り口に展示してありますので、来館時には、ぜひぜひお見逃しなく。
(企画普及グループ 井上)

夏の特別展 ドキドキ体感ミュージアム「スリラー博士の恐怖の実験室」施工現場より ―7月6日―

7月 6
Posted by gakugei Filed in お知らせ, 特別展・企画展・巡回展

いよいよ今年も夏の特別展(7月9日~)がはじまります。 

開催に向けて企画展示室では、急ピッチで準備が進んでいます。

その様子をレポートしてみたいと思います。

まずは、資材搬入やスミ出し。

資材搬入やスミ出し中

そして、順路に沿って床や壁を作る基本パネル設営。

床や壁を設営中

並行して、次々に展示物が搬入・設置されていきます。

施工順に展示物を少しご紹介いたします。

まずは、展示物「ワームホール」。

展示物「ワームホール」

当館学芸員によって動作チェックを行い回転速度を決めています。

回転するトンネルの中に入ると、自分の体が傾いているような感じがします。

次は、4トン車の中から、梱包された展示物「からくり家具」が搬入中です。

展示物「からくり家具」搬入中

展示物「からくり家具」設置中

次は、展示物「縄文杉」が搬入中です。

この門番ロボットが入場者に語りかけることで、怪しさが増して気分も高揚していきます。

展示物「縄文杉」搬入中

展示物「縄文杉」展示台へ設置中

こんなところにも仕掛けがあります。

かたい鉄格子が簡単に曲がってしまいます。

曲がる鉄格子

こちらでは、翌日のテレビ生放送(予定)のため、アナウンサーと当館学芸員が打ち合わせ中です。

番組名はNHK総合「いよ×イチ」(午後6:10~7:00)。

アナウンサーと当館学芸員の打ち合わせ

施工は明日の夕方くらいまで続きますが、本日のレポートはこのあたりで終わりにします。

つづく。

インターンシップ高校生 と 七夕の笹

6月 26
Posted by kahakun Filed in イベント案内と活動報告, お知らせ

6月21日(火)から24日(金)の4日間、新居浜工業高校からのインターンシップ生が、館内での様々な業務に携わりました。
出張講座の準備やプラネタリウム補助、サイエンスショーなど、業務の範囲は幅広いものとなりました。3名のインターン生の皆さん、お疲れさまでした。

彼らの仕事の成果として、現在エントランスホールで出番を待っているものがあります。
その「モノ」は、23日の午後、博物館近辺から獲得してきました。

いざ、竹やぶへ

そうです。もうすぐ七夕ということで、願いを書いた短冊を付ける笹を、取ってきてくれました。




自然あふれるロケーションにある博物館ならではの、現地調達の笹。 さっそくエントランスホールに取り付けます。

みんなの願いを 受け止めるために・・・



今年も、これから色とりどりの短冊でいっぱいになるであろうこの笹が、多くの人の願いを受け止めてくれますように。。