2000.9.1 NO.23

シリーズ

シリーズ○のなか
光行差
 光の速さに近いスピードで通過する人が球体を見ると、その輪郭は円でも、内側の模様がゆがんで見えます。○の中には、超スピードで通過する人が見た、ゆがんだ地球の姿が描かれています。球の手前と奥とでは、見る人までの距離が違います。遠くほど、光が届くまでに時間がかかります。同時に見えることは、「今」を映しているわけではありません。見えた姿は違う時刻に出た光の寄せ集めなのです。ちょうど230万年前のアンドロメダからの光と1秒前に出た月の光を、夜空で同時に見るように。

(学芸員 久松洋二)



もくじ
■研究ノート 「鳥類標識調査」 学芸員 山本貴仁
■TOPICS 「火山」 学芸員 山根勝枝
■話題提供 「知ってる?覚えてる?こんなおもちゃ〜水飲み鳥〜」 学芸員 進 悦子
■こんにちは! 展示案内員の現場から
■プラネタリウム 番組のご案内