博物館には、遠足等の学校行事で、多くの学校団体が訪れます。このため、当館では、事前の下見や打ち合わせへの対応、来館時のオリエンテーション、学習ノートの配布など、効果的な学習ができるよう努めています。平成11年度は県内外から154校、15,065人の学校団体が博物館を見学しました。
学校教育との連携を深めることを目的として、博物館の持つ専門的な知識・情報・資料・施設を学校に有効活用して頂くために今年度行った代表例を紹介します。
出張講座
夏休み中、新居浜市立中荻小学校にて、新居浜市内の天体観測の指導経験をもつ先生方にご協力頂き、当館学芸員の指導のもと、天文分野を学習する6年生を対象に、出張講座「天体観望会」を行いました。当日は曇り空で星を見ることができませんでしたが、体育館にてスライドを投影したり、地球儀等を用いて月の満ち欠けや月食のおこるしくみについて解説を行い、好評を博しました。 (写真/理科教員研修事業:天文 8月11日)
理科教員研修
夏休みを利用して、小中学校の理科教員を対象とした電気と天文の教員研修を行いました。電気分野では、博物館で実施した科学実験教室「ピカッ!ビリッ!電気の大実験」をケーススタディとして取り上げ、電気に関する原理・現象を説明しました。研修後のアンケートには「学芸員の作った実験教材の説明が大変参考になった。」「博物館がより身近なものになった。」といった意見がありました。
天文分野では、プラネタリウム番組を見た後、学芸員からの説明で天体望遠鏡の基本操作を身につけ、夏の星座等の観測を行いました。学芸員が紹介した星座解説は、少年自然の家に行った時などに、星座観察の指導に役に立つとの感想が聞かれました。 (写真/理科教員研修事業:電気 7月27日)
移動博物館
西条市立玉津小学校の文化祭では「身近な自然」をテーマとした移動博物館を実施しました。動物、植物、地学の各分野の標本等の実物資料・模型を展示しました。参加体験学習のできるよう展示した「触ることのできる生きた昆虫や植物」、「天体写真を検索できるパソコン」は児童に大変好評でした。 (写真/移動博物館「身近な自然」 11月5日)
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