研究ノート
「加茂川河口の生きものたち」

2:底棲動物調査
 加茂川河口の干潟の泥の中にどんな生きものがどれくらいいるのかを調べるために、定点5地点で1997年4月から1999年1月までの2年間、春、夏、秋、冬の年4回の調査を行いました。
 各地点で、50×50cmの枠内深さ20cmの底質をとり、1mmメッシュのふるいにかけます。ふるいに残ったものを取り出し、種類ごとの個体数と重量を計測しました。
 その結果、底棲動物は、軟体動物門(貝類など)24種、環形動物門(ゴカイ類など)12種、節足動物門(エビ・カニ類など)28種、半索動物門(ギボシムシ綱)1種、脊椎動物門(ハゼ科)2種の合計67種が確認されました。今回の調査で特に多く出現したのはホソウミニナやチゴガニ、ケフサイソガニでした。
ヤマトオサガニ ヤマトオサガニ
柄の長い目を立て、ハサミをあげたりさげたり、ダンスしている。
ハクセンシオマネキ
ごく限られた場所でわずかに確認された。大きいハサミを上下に動かす。
ハクセンシオマネキ
ふるいに残ったものを取り出す。
ふるいに残ったものを取り出す。
ホソウミニナ
ホソウミニナ/調査域の上流で密集していた。


[1]鳥類調査  [2]底棲動物調査  [3]植物調査


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