やってみよう、春の実験

進　悦子

●おいしい！きれい！ハーブティーで色変わりの実験 　いい香りがしてリラックスできるお茶、ハーブティー。飲むだけではなく、実験もできるハーブティーをご存じですか？マロウブルーという花のハーブティーを使って、春にふさわしいきれいな色変わり実験をしてみましょう。

［用意するもの］ マロウブルー（ハーブ専門店に有る）、レモン、砂糖またははちみつ、重曹、水、氷、ピッチャー、コップ

ピッチャーに水を入れて、マロウブルーを適量入れる。	数分経ってきれいな色が出たら、お茶をコップに注ぐ。

お茶にレモン汁を2、3滴落としてみよう。色はどうなるでしょう？砂糖（はちみつ）、氷を加えて、どうぞ召し上がれ！	※これは飲まないでください。 別の容器のお茶に、重曹小さじ3分の1を入れてみよう。何色になるでしょう？

マロウブルーの紫色は、アントシアニンと呼ばれる色素で、酸性、アルカリ性によって色が変化する。中性では紫色だが、レモンや酢などを入れて酸性になるとピンク色に変わる。重曹を入れると、ブルーに変化してアルカリ性であることを教えてくれるのだ。アントシアニンは、紫キャベツや紫玉ねぎにも含まれているので、この煮汁を使うと同様の実験ができる。ちなみに、紅茶にレモン汁を入れると色が変化するのも、紅茶の色素がレモンのクエン酸に反応するからである。レモンだけでなく、ミカンやリンゴでも試してみよう。

しん・えつこ／主任学芸員・科学担当

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