ここにも科学

 やってみよう、秋の工作
藤本光章

飛ばそう!タネ模型のグライダー

 アルソミトラという植物のタネは、グライダーのように飛びます。そのタネの模型を作って、どのくらい遠くへ飛ぶか、みんなで競争してみましょう。

[用意するもの]
発泡スチロールシート(*食器棚シート、薄い方がよい)、ビニールテープ、ハサミ、マジック

タネ模型の型紙と同じ形を、発泡スチロールシートに描き、ハサミで切り取る。
おもりにするビニールテープを丸印の部分にはる。
 
後ろの部分を少し上に反らせ、写真のように持ち、高いところから手を離す。
 

  • 安定して滑空すると成功です。
  • 波打つように飛ぶ場合は、おもりが軽いので、テープをもう少し貼りましょう。
  • すぐに落ちてしまう場合は、おもりを減らすか、後ろの部分をさらに反らせてみてください。
  • 右に傾いて落ちる場合は、右の後ろの部分を多めに反らせてみてください。左に傾く場合は、左を反らせてみてください。
 アルソミトラのタネは、グライダーのように滑空することによって、遠くまで飛ばされる可能性が高くなります。1m落下するごとに4m滑空するので、果実が地上30mの高さにあるとすると、そこから飛び出したタネは120m飛んでいきます。これは、広く子孫を残すための工夫なのです。

アルソミトラ・マクロカルパ…インドネシアなどアジアの熱帯に見られるウリ科のツル植物。高い木に絡んで成長し、人の頭程もある大きな果実を付ける。




ふじもと・みつあき/科学担当


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