回転凧について
2005年2月7日
科学クラブ 黒瀬康正
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回転凧とは
横長い糸巻きのような形の変わった凧があります。一見凧だとは思えないような形ですが、風を受け回転すると上がります。操縦することもできる楽しい凧です。
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回転凧はなぜ飛べるのか
右図のように、時計方向に回転している物体が、左方向から風を受けると、上方向に揚力が発生します。これを
マグナス効果
と呼びます。この原理を凧に応用したのが、回転凧です。皆さんも一度トライしてみませんか。
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作成例
▲写真1 小型回転凧
▲写真2 大型回転凧
▲写真3 軽量型回転凧を持つ藤本学芸員
運動性がよく自在に操れる。デコパネ、ヒノキ棒、竹串から製作。
寸法 φ280×600W
別名タイヤ凧
大きいせいかゆっくり回転して上がる。プラスチック段ボール、ラワン棒、竹から製作。
寸法 φ840×1,800W
小型回転凧の改良型で翼面積が大きくなった上に軽量化に成功したので翼面荷重が大幅に下がり弱い風でも上げることができる。翼端の板がベンハムのこまになっている。デコパネ、ヒノキ棒、ビニールシート、カーボンロッドから製作。
寸法 φ250×1,140W
飛ばし方
操縦者は、翼端につけたそれぞれの糸の端を持って待機します。助手は、凧を風上に向かって逆回転になるように投げ上げます。左右の糸を引くことで操縦ができます。右の糸を引くと左に動き、左に引くと右に動きます。片方を引きすぎると墜落するので注意が必要です。
▲飛行中の小型回転凧
▲操縦の様子
4.エピソード
これらの回転凧は、普通の凧に比べて強い風が必要です。特に凧揚げ大会では風に恵まれずなかなか揚げることができませんでした。2005年1月9日に参加した「第25回丸亀全国凧あげ大会」では強い風が吹き大型回転凧をあげることができました。このような全国大会でも回転凧は珍しいらしく何度も声をかけられました。また、2005年1月16日に参加した「第20回新居浜凧あげ大会」では「アイデア賞」を受賞できました。
▲大型回転凧の飛行
5.自己(家族)紹介
私たち家族は、1999年の科学クラブ設立と同時に科学クラブの入会しました。以来、フーコー振り子の調査・ソーラークッカーの製作と実験・日時計の製作・各種凧の製作や、各種イベントへ参加して遊んできました。パパは、新居浜市内の水素化処理触媒製造会社に勤務する41歳♂。天文クラブと掛持ちで「あの人また博物館に来てる!」と思われるのがいやだと思いつつも博物館通いを続けています。ママは、介護福祉施設に勤める39歳♀。プラネタリウムで熟睡するのが得意。綾美は新居浜市立西中学校でテニス部に入って毎日コートに通いコンガリたぬき色です。真由美は新居浜市立惣開小学校に通っています。
科学クラブのメンバーは工作や実験の好きな楽しい人の集まりです。皆さんも科学クラブに入部していっしょに楽しく遊びませんか?
6.回転凧が紹介されている本
(1)
日曜日の遊び方楽しい凧づくり 広井力 著 雄鶏社
(2)
模型航空機と凧の科学 東 昭 著 電波実験社
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