1938年 |
八木繁一氏により温泉郡川内町(現東温市)のお吉泉周辺で見出される |
1940年 |
日本固有の新種として発表 |
1944年 |
お吉泉周辺の生育地が国の天然記念物に指定される |
1965年 |
この頃から減少傾向、汚水の流入や地下水位の低下が原因か? |
1969年 |
渇水のため泉や周辺の井戸が枯渇、発生確認できず |
1970年 |
水路の大規模改修、保護区域以外は3面コンクリートの人工水路となる |
1974年 |
オキチモズク発生確認される(以後、自然発生の記録はさらに減少) |
1978年 |
オキチモズクの生育環境と保護復元に関する緊急調査(川内町教委)
減少は水路改変による環境変化、雑排水の流入が要因、日照調節や水路改修により汚水流入を回避することが重要と指摘 |
1984年 |
出水により泉の護岸が崩壊・埋没、改修工事が行われる |
1990年 |
自治体による本格的な保護対策がはじまる |
1991年 |
発生確認 |
1994年 |
周辺水路改修により汚水の流入が軽減される |
1995年 |
寒冷紗設置 |
2001年 |
発生確認(4月) |
2003年 |
発生確認(5月) |
2005年 |
発生確認 環境省レッドリスト見直しによる調査
- お吉泉の特異性解明(愛媛県総合科学博・海藻研究所・環境総合テクノス)
- オキチモズクの分類学的検討と分子系統解析(兵庫県立大・国立環境研究所・神戸大学)
- オキチモズクの生活史解明と系統株保存(国立環境研究所・筑波大学)
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3-4月 |
管理団体(東温市)への協力依頼、水温等のデータロガー設置、発生確認できず |
5-6月 |
調査できず |
7-9月 |
発生確認(最大個体では約50センチ) |
10-2月 |
伸長した藻体は見られないが、基質として礫や水路躯体に付着していたこぶ状の突起は継続して観察されている |