愛媛県総合科学博物館       お問い合わせ
科博について 施設案内 利用案内 交通アクセス
学芸員のおもしろ実験&研究  
トップ 学芸員のおもしろ実験&研究へもどる
 

きれい!おいしい サイエンスでカラフルクッキング

科学技術研究科 学芸員 進 悦子
 食欲の秋!ということで、サイエンスを用いてちょっとかわったクッキングレシピをご紹介しましょう。紫キャベツを使ってカラフルな焼きそばとたこ焼きを作ります。お友達と家族のみんなと、おいしく楽しくレッツクッキング!
今日のレシピ「カメレオン焼きそば」と「4色たこ焼き」
レシピ1「カメレオン焼きそば
(用意するもの)
中華めん(かんすいを使用したもの)、紫キャベツ、レモン、塩、こしょう、ウスターソース
今日のレシピ「カメレオン焼きそば」と「4色たこ焼き」

[1]フライパンに水を入れて火にかけ、沸騰したらざく切りにした紫キャベツを入れ、しんなりするまで炒める。

[2]水が紫になってきたら、中華めんを入れてよくほぐす。しばらくすると、見事な緑色のめんになります。これに塩こしょうをして味を付けたら、緑の塩焼きそばのできあがり!

[3]緑の焼きそばにレモン汁をたらすと、きれいなピンク色の焼きそばに大変身!少し酸味があるので、冷やし中華にしても良い。

[4]緑の焼きそばにウスターソースをかけると、普通の焼きそばになります。

上が緑めん、右がレモン汁をいれたピンクめん、左がソースを入れためん

レシピ2「4色たこ焼き」
(用意するもの)
たこ焼き粉、紫キャベツ、たこ、天かす、レモン、ソース、卵

[1]紫キャベツの千切りをゆでて、紫色のゆで汁を作る。

[2]ゆで汁が冷めたら、たこ焼き粉を加える。うす紫色の液になる。

[3]これをいくつかに分けて、レモン汁、卵黄、卵白をそれぞれ入れる。

右上が卵白(緑色)、左上が卵黄(黄色)、 左下がレモン汁(ピンク色)、右下が何も入れていないもの(紫色)
[4]それぞれの液にたこと天かす、刻んだゆで紫キャベツを入れてたこ焼き器で焼く。ソースをつけて4色のカラフルなたこ焼きのできあがり!さて、どの色のたこ焼きががおいしいかな?食べ比べてみよう!

(どうして?)
紫キャベツには、「アントシアニン」という色素が含まれており、酸性・アルカリ性で色が変わるという性質を持っています。中性では紫ですが、アルカリ性になるにつれて青色が濃くなり、酸性だと赤色が強くなります。中華めんには、めんのこしを出すために「かんすい」という食品添加物が含まれています。「かんすい」はアルカリ性のため緑色になり、酸性のレモン汁をかけることでピンク色に変色したのです。緑のめんに酸性のソースをかけると、中和されてソース色の普通の焼きそばになってしまいます。
「4色たこ焼き」も同じ原理を利用しています。紫色のたこ焼き生地にレモン汁を少量入れてピンク色にします。緑の色は、卵白のアルカリ性によるものです。黄色は、卵黄の色です。
アントシアニンは、茄子や紫タマネギ、ぶどうの皮などにも含まれています。いろいろなもので試してみるのも良いですね。
トップ 学芸員のおもしろ実験&研究へもどる
このページの先頭へ

このホームページに含まれるデータは愛媛県総合科学博物館が著作権を保有しています。掲載情報の許可無き転載を禁止します。
All Rights Reserved Copyright © 2009 Ehime Prefectural Science Museum (JAPAN)