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2/2ページ|1|2| 人体標本の展示について 日本の博物館が人体標本(プラスティネーション標本)を初めて展示したのは、1995年、東京大学総合研究博物館、国立科学博物館等でした。特に、国立科学博物館の「人体の世界」は、人体標本を一般の人に如何に見せるかということを真剣に考えた初めての機会でした。結果は、子どもから高齢者まで45万人を超える大変な人が見学し、関係者に大きな驚きを与えました。このときの展示実行委員長が、今回の記念講演にお呼びする順天堂大学医学部の坂井建雄教授です。 〈全身スライス標本水平断〉 厚さ5mmにスライスされた86枚のプラスティネーション標本 (写真提供:読売新聞社) |
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〈プラスティネーション標本 肝硬変〉 結節ができ、触るとごつごつしています。 |
〈プラスティネーション標本 肺と心臓〉 たばこを吸う人の肺は、吸わない人に比べて黒くなっています。 近年では、たばこを吸わない人の肺も自動車の排気ガスなどのためほとんどが黒くなっています。 |