いろいろな形のコマをつくろう! |
学芸課科学技術研究科 主任学芸員 藤本 光章 |
普通、コマの形というと、円盤状や球状のもの、円錐を逆さにしたものなどが主流です。手で回したり、ひもを巻き付け投げて回したりして、昔から子どもたちの間で親しまれてきました。今回、博物館講座で科学実験教室「よく回るコマのヒ・ミ・ツ」を実施し、その中でいろいろな形をしたコマを作りましたのでご紹介します。 |
実験では、よく回るコマを作るにはどうしたらよいかについて、実験を行いました。 まず、厚紙を円盤状に切り取り、つまようじを取り付けたものを使い、円盤の中心につまようじを付けた場合とずらして付けた場合での回り方の違いを観察し、その違いから「重心(じゅうしん)」に注目しました。 |
重心とは、辞書などでは「その一点で剛体を支えたときに、うまく釣り合うような点」と記されています。 ということは、重心に回転軸となる棒をつけると、左右にぶれることなくバランスよくコマを回すことができます。つまり、重心を見つけることがよく回るコマを作るための条件となります。 |
そこで重心についての理解を深めるために、木の棒や網、ゴルフクラブなどを使って重心を見つける実験をしました。この実験を通して、どのような形をしたものでも重心があり、バランスをとることができることを理解しました。 実際に、厚紙に好きな絵を描き、絵の形を切り抜いて重心を探し、つまようじを取り付けコマをつくりました。 |
●重心の見つけ方
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皆さんもぜひ、厚紙を色々な形に切り取り、重心を見つけてコマを作ってみてください。 |
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