2005年12月1日  NO.44



【シリーズ】 愛媛の岩石(3)

緑色片岩 greenschist りょくしょくへんがん
産地:新居浜市


 愛媛県の東部から西部の佐田岬にかけて、緑色片岩が分布しています。「伊予の青石」とよばれ、石垣や石碑などによく利用されています。
 緑色片岩は、凝灰岩(ぎょうかいがん、火山灰が固結してできた岩石)が、地下深くに運ばれ、熱や圧力の影響を受けてできた変成岩です。圧力によって、鉱物が一定方向に並んでいるため、薄く板状に割れやすい性質があります。構成鉱物は、緑泥石や緑れん石、角閃石、斜長石、石英などです。緑泥石は濃い緑色、緑れん石は黄緑色や淡い緑色をしており、きれいな縞模様になっているものもあります。この縞模様は、みがかれている石碑や建物の床に使われている石板でよく見かけます。
(学芸課自然研究科 学芸員 山根 勝枝)


■研究ノート いろいろな形のコマをつくろう!
アサギマダラの新しい移動ルート確認
■活動報告 プラネタリウム講演会 「オーロラを知ろう 〜赤祖父先生が語るオーロラのすべて〜」
愛媛大学がめざす水辺の環境保全
第26回日本自然科学写真協会愛媛展
  同時開催「内藤洋写真展-南極・動物達の夏-」開催

種(たね)で遊(あそ)ぼう
愛媛県博物館協会研修会開催
■話題

RENEWAL 科学技術館

■行事案内 企画展「愛媛の鉄道写真展」開催
■サイエンスショー いろんな音をつくろう!サイエンス音工房
 └平成17年12月17日(土)〜平成18年3月3日(金)
■プラネタリウム ディープインパクト 〜彗星の謎に迫る〜
 └平成17年12月17日(土)〜平成18年2月26日(日)