ここにも科学

 やってみよう、夏の実験
進 悦子

夏に雪をつもらせる?5分でかんたんスノーツリー

 あつ〜い夏、こんな季節にぴったりの涼しい実験をご紹介。 なんと夏に雪をつもらせることができるのです。

 
5分でかんたんスノーツリー
No.1 [用意するもの]
・アクリル接着剤
・フェルト布
・針金
・ペットボトルのふた

5分でかんたんスノーツリー
No.2 フェルト布を5cmくらいの高さのツリー形に切り、針金のスタンドにさして立てる。
5分でかんたんスノーツリー
No.3 ペットボトルのふたにスタンドを立て、ふたの底に少したまるくらいにアクリル接着剤を流し込む。

注意!!
アクリル接着剤の成分は有機溶剤の二塩化メチレンなので、しっかり換気をしましょう。
5分でかんたんスノーツリー
No.4 しばらくすると、少しずつツリーの表面に雪のような結晶が出てきて、できあがり。息を吹きかけて、湿り気を与えるとはやくできる。

どうしてできるの?
毛細管現象により、接着剤が吸い上げられてフェルトに浸透していきます。浸透した接着剤がフェルトの端のほうから蒸発します。蒸発すると、その気化熱でまわりの空気が冷やされ、空気中の水分が氷になって全体をおおうようになります。できはじめると、結晶はどんどん成長していくので、ルーペで観察してみましょう。

しん・えつこ/主任学芸員・科学担当


back
戻る