新アイデア、アニメーションを
発表する西田さん |
さあ、みんなで作ってみよう! |
イベントでは、シャボン玉や大気圧の実験、万華鏡の工作等、様々な催しを行う予定なので、材料の加工や、シャボン液の仕込み、予備実験をみんなで行いました。ときどき、できた液でシャボン玉を飛ばしたり、おしゃべりしたりしながら、和気あいあいと進めていきます。万華鏡は、軽い紙粘土できれいにデコレーションする変わり万華鏡です。きれいでしょう! |
紙粘土に、貝殻やビーズで
デコレーションします |
黒瀬さん特製マグデブルク半球 |
今回の実験の目玉の一つは、「マグデブルク半球の実験」。マグデブルク半球とは、二つの半球を合わせて球にし、球の中の空気を抜いてしまうと外側の大気の力により16頭の馬が引っ張っても半球が外れなくなるという、17世紀頃にドイツのマグデブルク市で行われた有名な大気圧実験のことです。科学クラブの黒瀬さんが、巨大な料理用ボールに真空メーターを取り付けて、特製マグデブルク半球を製作しました。 |
現代版にアレンジして、昨年のイベントでは車で引っ張って実験に成功しました。今年は少し変化を加え、マグデブルク半球を上に吊り上げ、総重量200kgの水入りドラム缶を持ち上げることができるかどうかという実験にチャレンジしてみました。この実験がうまくいけば、今度のイベントで公開できます。 |
高校生の鴻上くんが脚立に登って、ホームセンターで購入した巨大三脚にフックで半球を取り付けました。
(写真:するするっと登る鴻上くん、気をつけてね!) |
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科学クラブの渡邊さんのお父さんの職場から調達したドラム缶をその下に結び付けます。クラブ員の西田さんが安全確認した後、長尾さんの合図でドラム缶に水をいれはじめます。
(写真:長尾さんがドラム缶の中に水を入れます) |
さあ、いよいよ実験開始!黒瀬さんがチェーンをゆっくりと引っ張っていきます。
(写真:さあ、うまくいくでしょうか?黒瀬さんもドキドキ) |
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みんなの視線がドラム缶の底に集中します。「うまくいくのかな?」ドキドキ…聞こえそうなくらいに心臓の鼓動が高鳴りはじめたその時!ドラム缶の底がゆっくりと持ち上がりました。
(写真:あ!ドラム缶が浮き上がった!) |
マグデブルク半球は引っ付いたまま、びくともしません。
(写真:半球はひっついたままですよ) |
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完全に地面から浮き上がったドラム缶に、「やった~」「すげ~!」みんなの歓声と拍手が起こりました。
(写真:実験を見守るみんな) |
空気の力はこんな重いドラム缶を持ちあげることができる力なんだ!あらためてその威力を感じた瞬間でした。予備実験に成功したマグデブルク半球は、箱に大事にしまわれて、5月のイベントで実験が公開されるのを待つことになりました。さあ本番では成功するのでしょうか? |
大気圧については教科書などで知ることができます。でも、その凄さは実際に実験し体験することによって感じることができ、それは体験した人にしか味わえない感動です。科学クラブの活動は、感動を自ら体験し、そして、それを自分以外の多くの人にも伝えようと努力をしていることだと思います。これは、博物館にとっても大きな意義のある存在です。
楽しみながら活動している様子、時には真剣に取り組む姿、お互いを家族のように思いやる絆、そんなあたたかさのある科学クラブが私は大好きです。
まだ来たことのない人も、興味はあるけどなかなか体験できない人も、ぜひ博物館のイベントに参加しましょう。科学クラブのみんなが、新しい感動を用意してまっていますよ。 |
まってま~す!
〈イベントのお知らせ〉
今回ご紹介した「マグデブルグの大気圧大実験」が実際に見られます。みんな!博物館においでよ!
日 時 ● 2006年5月3日(水・祝)[1回目]11:00~[2回目]14:00~
場 所 ● 博物館 屋外
参加費 ● 無料
ゴールデンウィーク期間中(5月3日・4日・5日)は、この他にも楽しいイベントもりだくさん!くわしくは、「わくわくミュージアム」のページをご覧ください。 |
〈科学クラブ(博物館友の会)って?〉
博物館友の会は、博物館を積極的に利用し、広く自然と親しみ、科学技術や産業を学び、会員相互の親睦を深めることを目的とした会でどなたでも入会できます。
友の会には、天文・科学・自然の3つのクラブがあります。どのクラブも毎月一回の例会を開いています。友の会会員の方なら、どなたでもクラブに入ることができます。クラブへの入会は事務局までお電話ください。 |
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