博物館だより
2002.9.1 NO.31

【シリーズ】花と昆虫の織りなすドラマ
ツリフネソウとマルハナバチ

第2回 ツリフネソウとマルハナバチ

 夏から秋にかけて、山地の湿っぽい場所でツリフネソウの仲間が花を咲かせます。花の後ろの長くのびた部分に蜜がたまり、その蜜を吸いに様々な虫が訪れます。
 写真は、蜜を吸うためにハガクレツリフネの花にもぐり込んだマルハナバチの仲間。マルハナバチの体とツリフネソウの花のサイズは、「ちょうどよい」関係になっているのです。蜜を吸いに来た虫のうち、マルハナバチのように正面からもぐり込む虫によって受粉が行なわれます。
表紙文:

学芸員 小林真吾

真: 学芸員 川又明徳

 


もくじ
■研究ノート 画像処理技術の植物資料への応用
■話題 燃料電池ってどんな電池?
■活動報告 仮想科学館開催報告 / ふしぎミュージアム / 特別展「花物語」記念講演会
■TOPICS 資料収集のお願い / 科学技術振興事業団(JST)生き物調査の紹介