2002.12.1 NO.32

【シリーズ】花と昆虫の織りなすドラマ
ゲンゲとミツバチ

第3回 ゲンゲとミツバチ

  野辺を彩るゲンゲ(レンゲソウ)の花に、蜜を求めてミツバチたちが訪れている光景は、春の訪れを感じさせます。
 ゲンゲの花は、外見では花粉のある雄しべを見ることが出来ません。ところが、花に止まったミツバチが蜜を吸うために体を踏ん張ると、足下の花びらの間から雄しべと雌しべが飛び出てきます。すると、ミツバチのおなかは花粉まみれで真っ黄色になってしまいます。ミツバチは、たくさんの蜜を集めるために次から次へと花を訪れるので、花粉は他の花へ運ばれていきます。
 ゲンゲは、日当たりのよい場所では1〜2月頃から花を見かけることもありますので、ぜひ観察してみてください。
表紙文・写真:

学芸員 小林真吾

 


もくじ

■話題  知ってる?こんなおもちゃ
■研究ノート 愛媛の哺乳類
■活動報告 寄贈資料紹介「火力発電所で使われていたポンプ」
宇宙の日絵画コンテスト
巡回展
映像資料の保存について
■TOPICS 特別展パンフレットのご案内
資料収集のお願い