写真は、船引き網漁業再現「網の引き上げ」です。私が今回の企画展「海のめぐみ」の中で最も重要と考えている展示物です。船引き網漁業とは、煮干しにするカタクチイワシをとる漁業ですが、この展示は漁のクライマックスとも言える網を引き上げる作業の様子を再現しています。

　この船は、木が塗装されていないので、未完成じゃないのか？という話を聞いたことがあります。この展示物には、モデルがあります。新居浜市大島で船引き網漁業をやっている船です。この船にできるだけそっくりに見せようとして作りました。いかがでしょうか？ 雰囲気は伝わっていると思うのですが？

　網を巻き上げるための機械です。宇摩郡土居町天満の山田幸記さんのご協力により展示させていただいています。かつて山田さんが使っていたネットローラーです。新しく作ると100万円以上するそうです。

　広島県の漁網メーカーさんから購入しました。伊予三島市の船引き網漁業で使われている網と同じメーカーです。船のモデルは新居浜市の大島だったので船と網のモデルが一致していないことになります。ここだけの秘密にしてください。

　本物の漁師さんに見えますか？実は・・・私です。展示に使えるいい写真がなかったので、博物館で撮影しました。だまされた方すいません。これも、このページを見ている方だけの秘密にしてください。