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●“サイエンス”でおいしいお菓子づくり●

科学技術研究科 学芸員 進 悦子
簡単に楽しく作れるお菓子をご紹介します。
このお菓子をおいしくするためのエッセンスはもちろん「サイエンス」。
みんなで楽しく実験&クッキングしましょう。

■本日のメニュー 電気ケーキ色変わりアイスハーブティー



メニューその1:「電気ケーキ」
火もフライパンもいらない超簡単ケーキ。
机の上でできてしまう。そのまま食べてもおいしいけど、はちみつやジャムをつけてもいいし、ココアを入れてマーブルケーキにしてもGood!
<準備するもの>
  • ホットケーキミックス100g
  • 牛乳(または水)100cc
  • 牛乳パック(10cmの高さに切ったもの)
  • ステンレス板2枚(縦10.5cm横6.8cm)
  • ワニグチクリップのついた電源コード

<作り方>

  1. ホットケーキミックスに牛乳(または水)を加え、よく混ぜる。(写真1)

     

  2. 牛乳パックにステンレス板をセットし、1を入れる。

     

  3. ステンレス板にワニグチクリップをはさみ、電源コードをAC100Vに差し込む。

     

  4. しばらくすると、湯気が出て膨らみ始める。ケーキができあがると電気は自動的に切れる。(写真2)

(注)電源を入れたら、ステンレスの部分やケーキ種には絶対触らないようにしよう。また、ステンレス板どうしが接触しないように気をつけよう。

*各写真をクリックすると拡大されるよ!


(写真1)

(写真2)

<解説しよう!>
ホットケーキミックスの中にはBP(ベーキングパウダー)が入っています。その主成分の炭酸水素ナトリウムはイオン性物質なので、水に溶けると電気を通すようになります。電気が流れると発熱して二酸化炭素が発生します。この二酸化炭素がケーキを膨らませるのです。また、どろっとしたケーキ種は熱で水分が蒸発し、固体になるとイオンは移動できなくなり電気が流れなくなって自動的に切れてしまいます。コードの途中に電球を入れてやると、その様子を確かめることができます。また、この方法でインスタントラーメンも作れますよ。

(注)電気ケーキの実験は、電源コードとクリップの間に定電圧装置などを入れることをおすすめします。大人の方と一緒に、十分気をつけて行って下さい。

メニューその2:「色変わりアイスハーブティー」
電気ケーキにぴったりなお茶です。
おいしいだけでなく、きれいな色も楽しめちゃうハーブティー「マロウブルーティー」。このお茶に、レモンの汁をちょっと落としてみます。わあ、色が変わった!好みで砂糖を入れたり、氷を入れて楽しんで下さい。 冬は温かいホットハーブティーにして色変わりを楽しみましょう。
<準備するもの>
  • マロウブルー(ハーブ専門店で売っている)
  • レモン
  • 重そう
  • 砂糖

<作り方>

  1. ティーサーバーに水とマロウブルーを入れ、2~3分してからかき混ぜる。きれいな紫色になる。(写真3)

     

  2. コップに注ぎ、レモン汁を少量入れると赤色に変わる。(写真4)

     

  3. 重そう(炭酸)をいれると、青色になる。

     

  4. 好みで砂糖、氷を入れる。

*各写真をクリックすると拡大されるよ!


(写真3)

(写真4)

<解説しよう!>
酸性・アルカリ性を調べるのにリトマス試験紙や紫キャベツを使うのはよく知っていると思いますが、この「マロウブルー」を使うと実験だけでなく飲むこともできます。
レモンなどの酸を加えると赤色に、重そうなどを加えると青色になってアルカリ性を示します。(飲むのは、レモンを入れたお茶だけにしてください。)
いろいろなもので試しても面白いですよ。でも、むやみに飲まないように気をつけて!

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