博物館だより

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博物館だより

2008年夏号
科学の楽しみ方
やってみよう!夏の実験「手のひらで踊る!うねうね太陽」
進 悦子

 「セロハン」は薄い透明なシートで、文房具店などでいろいろな色に着色されたものが売られています。このセロハンを使って、手のひらでうねうねと伸びたり、丸まったりして、踊るように動き出す「うねうね太陽」を作ってみましょう。

 まずは実験。セロハンを小さく切って、手のひらにのせてみましょう。まるで生きているかのようにセロハンが動きだしますね。


 こんな形のセロハンは、どんな動きをするでしょう?
 お湯を入れたカップの上にセロハンをかざしても、おもしろい動きがみられるので、試してみて!

なぜだろう!?

 セロハンは水分を吸収しやすく、また速く乾く性質を持っています。手のひらにおくと、皮膚からわずかに蒸発する水分をセロハンが吸収して伸びて丸まります。そして、水分を吸収した反対の面からすぐに乾いてしまい、元に戻ろうとします。この動きの繰り返しで、うねうねと動いているように見えます。手の上から外すと、元に戻ります。お好み焼きの上にぱらぱらとのせたカツオ節が、ひらひら動くのも同じ理由なのです。

(学芸課 科学技術研究科 主任学芸員)
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