博物館だより

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博物館だより

2008年秋冬号
科学の楽しみ方
やってみよう!秋の実験「きれい!おいしい!カメレオン焼きそばをつくろう」
進 悦子

 食欲の秋にぴったりな実験をご紹介しましょう。その名も「カメレオン焼きそば」。名前のとおり、カメレオンのように色がくるくるとかわる驚きの焼きそばです。普段の焼きそばがカラフルにおしゃれに大変身!家族のみんなで、おいしく楽しく実験してください。

カレー焼きそば
カレー焼きそば
紫キャベツ焼きそば
紫キャベツ焼きそば

用意するもの
中華めん(かんすいを使用したもの)
カレー粉
紫キャベツ
レモン
塩、こしょう
ウスターソース
★カレー焼きそば編☆

★紫キャベツ焼きそば編☆

なぜだろう!?

 カレー粉には、ウコンが使用されています。ウコンの色素成分「クルクミン」は、酸性・アルカリ性で色が変わるという性質を持っています。
 中華めんには、こしを出すために「かんすい」という食品添加物が含まれています。中華めんをゆでるときに出る白く濁った水は、このかんすいが溶け出したもので、かんすいはアルカリ性のため、これに反応してウコンは赤い色に変色したのです。酸性のソースを入れて中和することで、元の色に戻ったのです。
 紫キャベツには、「アントシアニン」という色素が含まれています。中性では紫ですが、アルカリ性になるにつれて青色が濃くなり、酸性だと赤色が強くなります。中華めんの「かんすい」のアルカリ性により緑色になり、酸性のレモン汁をかけることでピンク色に変色したのです。「アントシアニン」は、茄子や紫タマネギ、ぶどうの皮などにも含まれています。

(学芸課 科学技術研究科 主任学芸員)
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