平成20年10月4日(土)から11月30日(日)までの間、企画展「おかしな機械」が開催されました。集められた100年前から現代までの資料は、どの世代の来場者にも驚きや懐かしさを感じてもらえたようです。展示はとても好評で、2万人を超える来場者があり、多くの方から感想やご意見を頂きました。その中からいくつか紹介しましょう。
まず、ご自宅ではまだ現役の機械なのに、それが展示されていたことにショックを受けた方が意外に多くいらっしゃいました。ものを大事にされていて、とてもいいことだと思います。これがかつて自分で使っていたものの場合だと、懐かしく、うれしく感じていただけるようでした。三世代にわたって、当時の様子を伝えている姿をよく見かけました。普段、機械の話なんてしない母親が、意外に昔の家電製品に詳しくてびっくりし、母親を見る目が変わった方もいらっしゃいました。
昔の機械のデザインにかっこよさを感じた方や欲しくなった方、ものを大事にする気持ちになった方、自分の家にも何か古いものが残っていないか探してみたくなった方など、実物の持つ魅力に心を動かされた人も多かったようです。他にも、学校で昔の道具を調べる勉強をしている方に、この企画展が役立ったと教えてもらいました。
道具や機械は、買ったときは機能性にだけ目がいくものですが、使っていくうちに愛着が生まれていくものです。またいつか、機会があれば、このような皆さんの記憶をくすぐる科学技術の資料を展示したいと思います。その時は、身近な人に、ご自身の機械にまつわる思い出を伝えてあげてください。
平成20年11月9日(日)に、エントランスホールにて、開館記念イベントとして、「種で遊ぼう!」を開催しました。博物館友の会自然クラブ員と当館学芸員が集めたドングリやマツボックリ、ヤシャブシ、木の枝等を使って、来館者の方々にネイチャークラフトを楽しんでいただきました。